今朝起きたら、
雪がちらほらと降っていました。
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ほんの少しの雪です。
こっちの雪は、
降る時は、死ぬほど降るので、
情緒のかけらもありませんが(笑)
こんな風に、ほんの少しだけ降ると、
なにげに風情があって良いですね。
これを見た時に、
昔、京都に居た頃の事を思い出しました。
ちょうど20年ぐらい前の話です。
京都祇園の雪
20年ぐらい前に、
1年半ほどの間、
京都に住んでいたことがあります。
仕事の都合で
京都に引っ越したのですが、
今思えば、若かったんだなと思います。
単身、全く見知らぬ土地に、
ろくに蓄えもなく行ったのですから。
今なら不安だらけで、
なかなか行動に移せないと思います。
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住んだ場所は祇園の直ぐ近く、
歩いても10分ほどのところ。
職場から家まで、
祇園の街を突っ切って歩いていました。
当時は、祇園の町並みに
感銘を受けることもなく、
ただ仕事だからその道を通っていただけで、
もし観光で行ったなら、
とてもキレイな町並みに、
感動したことでしょう。
ただ歩いてみるだけでも、
何かしら情緒あふれる町並みですからね。
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ある冬の日、
いつも通りに、
仕事終わりに祇園の街を通っていました。
仕事は深夜に及ぶので、
帰りはいつも午前2時頃です。
昼は賑やかでも
深夜はシンと静まり返って
私の足音だけが聞こえます。
ちょうど、建仁寺のあたりを
歩いていた時でした。
京都の冬は、盆地故に
底冷えのするなかなかの寒さ。
うつむき加減に
地面を見ながら歩いていると、
ふと、小さな白いものが
一つ落ちてくるのを発見しました
「?」
「なんだろう?」
そう思ってふと上を見たときです。
ぶわ〜〜〜!!
っと雪が降ってきました。
真っ暗な空から、
一面の雪が、
まるでライトアップされたかのように
光りながら落ちてきました。
まさに自分が光の粒に
包まれていく、そんな感じ。
あの時の空の美しさは忘れません。
町並みは一瞬で雪模様に変わり、
あまりの瞬間的な出来事に
しばし呆然として、
立ち尽くしていました。
それぐらい、キレイな、
一瞬の出来事でした。
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よく、演劇の舞台で、
雪を降らす時は
最初に、2〜3粒の雪を降らすと思います。
そして、それから徐々に
雪の量を増やしていく。
なんでもない光景ですが、
ほんとに
自然で、
あの状況を見れたのは、
とても良い体験でした。
「本当にああなるんだな」
そう思いながら
帰り道を歩いた事をおぼえています。
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京都でなければ見れない光景
ではないのかもしれませんが、
京都、
という街の景観も相まって、
より美しく感じたのかもしれません。
今でも忘れない、
ほんとに良い体験です。
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