ガイアの夜明けを見て、感想
先日、テレビ東京の
「ガイアの夜明け」
で、大戸屋の
残業カットに取り組む様子を
特集していましたが、この放送の後
大戸屋の株価は大きく下がったそうです。
これについて、いろんなメディアが
報じていますね。
私が想像するに、
大戸屋はこの番組で、
残業カットに取り組む姿勢を流して、
イメージアップになると
考えていたのでしょうが、
実際は、酷すぎる現状に、
「大戸屋ってこんなにひでえのか」
と感じた人が多い、
ということでしょう。
以前から、飲食業のブラック企業ぶりは
耳にすることが多かったと思います。
有名なところでは、
すき家、モンテローザ、ワタミ
などでしょうか?
で、この現状は、
おそらく変わっていないと思います。
「飲食業は、ブラックまがいの会社が多い」
これは紛れもない事実です。
私の以前の職場もなかなかブラックでした
私の前職も飲食業でしたが、
ここもなかなかのブラックでしたね。
一日12時間拘束、
休憩1時間の11時間労働。
5時間以上立ちっぱなしを
一日2回やるのです。
更に、諸々雑務が有るのですが、
勤務中にこれをやる時間はなく、
勤務時間外にやってました。
通勤には往復で約3時間かかり、
睡眠時間は毎日4〜5時間ほど。
そして、会議、ミーティング等が
時々あり、その時間は、
労働時間に含まれないので、
休日が潰れる日も多々ありましたね。
ただ、私に関していえば、
週休2日がやや守られていたので、
ギリギリブラックではない、
という感じだったと思います。
それでも、月に
11時間×21日でも231時間。
残業代は基本給に含む、
という給与形態だったので、
いくら残業しても、給料は増えません
なので、月250時間を超えることは
ざらにありました。
一般社員の私でこれですから、
管理職の実質労働時間は
もっともっと多いと思います。
飲食業の労働時間の計算方法はちょっと違う
飲食業は、
どこからが残業になるのか、
よくわかりません。
労働時間の計算方法は
いろいろあって、その会社が、
どういう計算方法をとっているか、
まちまちです。
私の居た会社は、
一般的な仕事でいう
一日8時間以内、とか、
週40時間以内、とか
そういう計算方法ではないことは確かです。
まあ、私もその辺は
大雑把だったので、
「そんなものかな?」
ぐらいにしか
思っていませんでしたので(笑)
総労働時間は出ても、
残業時間は何時間だったのか、
明細には記されてませんでしたから・・・。
この、大戸屋の場合も、
どこからが残業、なのか
判りませんね。
スピード重視の飲食店
飲食業のキツイ点は、
長時間労働に加えて、
超スピード重視の仕事だ、
というところです。
もちろん、調理中は
お客を待たせる訳には
いきませんから、
可能な限り早く作業します
が、その速さを、
調理以外でも求められます。
アルバイトならまだ、
さほど早くなくても良い仕事を
させられることも有るでしょうが
レギュラーメンバーとなると、
ゆっくりやってる暇はありません。
仕込みはもちろん、
掃除や事務処理、
その他雑務まで、究極に
スピードが要求されます。
私も、売上の入金処理に、
銀行まで走って行っていましたから・・・。
このスピードを保ったまま、
長時間労働し続けなければ
ならないのです。
性格的に、ゆっくりな人は、
そもそもついていけず、
その状態で長時間働き、
さらに、仕事が終わらない、
というプレッシャーに
さらされます。
スピードに慣れていない
若い新人などは、
簡単にノイローゼに
なるでしょうね(笑)
自営業なら人より働いて当たり前
しかしながら、例えば、
個人で飲食業をはじめた場合
労働時間12時間なんて、
当たり前に有るわけです。
自営業なら、
むしろそれぐらいやらねば、
店の存続にも関わります。
「8時間働いたからもういいや」
そんな自営の飲食業はありません。
飲食業はそれが当たり前。
そういう考え方が
根底にあるのでしょうね。
それでなければ生き残れませんから。
飲食業は
それを生き残った方々が、
トップになるわけです。
なので、飲食業の
仕事の質が変わることは
簡単には無いと思います。
飲食業で生き残るのは
それだけ厳しいのです。
成功者たちの思考は
そんな訳で、今回番組でやっていた、
残業を月45時間以内に、
というのも
そんなに定着しないんじゃないかな?
と私は思っています。
飲食に限らず、
そもそも、成功している方々は皆、
成功したければ人の3倍働け、
という思考の持ち主です。
稲盛和夫氏しかり
渡辺美樹氏しかり
いろんな方の本を読みましたが、
みんなそうでした。
日本のトップの方々がそうなので
国の政策で一概に
労働時間を減らそうというのも
実際には、難しい気がします。
長時間、
フルスピードで
大量に働ける人がトップになる、
という図式は、
そうそうは変わらないんじゃ
ないでしょうかね。
でも・・・・
私はやっぱりキツかったです(笑)
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