お盆の風習

日記

ここ数日、お盆でした。
親父が死んで、
実家に越してきたので、
今年は初盆です。


そういう訳で、妹も帰って来て、
準備をやってくれました。

お盆の飾り付け



・・・というのも、
私は実家を出てから
33年一人暮らしです。


お盆の準備など
したことがありません。

完全に忘れています。

子供の頃の記憶をたどりながら、
まあ、なんとかやってみる感じでした・・・。

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この辺のお盆の風習

私の住んでいる地域では、
独特のお盆の習慣があるようです。


まず、飾り付けで
「栗の枝」
を仏壇の両サイドに
貼り付けるらしいです。


これは妹が言っていたので、
私は全く記憶がありませんでした。

「栗の枝用意しておいて」
って言われて、
「なんで?」
と答えましたから(笑)


ググりましたところ、
この辺の風習だそうです

魔除けの意味があるとかないとか・・・。


これを売っているのも
お盆の間だけで、
あまり流通してないようですが・・・。


今回はおじさんが
山から取ってきてくれました(笑)

栗の枝

そして、「松あかし」といって、
8月の決まった日に、
家の前で、松を燃やすのです。


これは私は、
全国共通のものだと思っていて、
東京で話したら、
とっても怪訝な顔をされたのを
覚えています。

松あかし




ググったら、これは
本当にこの辺だけの
局地的な風習のようです。


8月に入るとどこの店でも
松を売るぐらいに、
一般的な行事なんですけどね。


で、13日のお盆の初日に、
お寺に行って、火をもらってくる。


提灯のローソクに火を移して
持ってくるのですが、
その火を使って、
お盆初日の松あかしをやるのです。


なので、子供の頃、
8月13日の夕方になると、
たくさんの人が提灯をもって、
お寺へ行く姿が見えました。


提灯の灯りと、松あかしの炎で、
街は幻想的な光に包まれていました。

線香花火


また、この松あかしの日だけは、
公に家の前で花火をやって良い、
というルールがあって、
子供はそれはそれは大はしゃぎです。


花火の日、っていって、
楽しみにしていた記憶があります。

消えゆく風習

最近では、街の人口も減り、
松あかしをする家庭も
減りました。

花火も、
子供そのものが少ないので、
やってる家も減っています。


寺へ火をもらいに行くのも、
もう歩くのも大変な高齢者ばかりですので、
車で行って、車で帰る、
それが普通になっているようです。


また、私自身、独身で、
働いていますので、
13日は丸一日仕事でした。


妹が火をもらいに行ってくれましたが、
一人なら、間違いなく行けませんでした。


この辺も高齢者、
一人暮らしが増えて、
昔のように、家族みんなで行う、
っていうのも
難しくなってきているようです。


昔のような賑わいや、
幻想的な雰囲気は、
もう見当たりませんでした。


今日は、私も、
昔を懐かしんで、
花火を買って、やってみました。

花火



当然ですが、
昔のようなワクワク感は
ないですネ。

懐かしさのみです。


こういう昔ながらの風習も
時代の流れで、
無くなりつつあるように思います。


33年ぶりに田舎に帰ってきて、
あんなに盛大だった行事も
今では風前の灯火です。


伝統や風習のようなものは
文化ですから、
後世に引き継ぐのは
必要だとは思いますが、
こうやって廃れていくモノってのは、
仕方がないと思います。

時代に合わなくなってきているのですから。

この家に帰ってきて、
はじめてのお盆を迎えましたが、
私の知っている、
賑やかなお盆とは、
少々違っている感じでした。


そう遠くない未来に、
スーパーで栗の枝や、松の木を
売らなくなる、そんな日が
来るのかも知れません。

花火2

良いことを思いつきました。

次回の松あかしの日には、
花火ではなく、ビールを用意して、
炎を見ながら、
一杯やりましょう(笑)

それが良い(^^)

日記
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