先日、ヤフー知恵袋を見ましたところ、
実家が汚いことで悩んでいる方が
多いことに気づきました。
「汚実家」とか言うらしいですが、
私も、まさしくそれでした。
結論を先に申し上げますと、
他人の家だから仕方がない
に、なります。
結局、住んでない人間が
どうこう言えることでは
無いんですね。
住人が良いと言っているのなら、
それに他人が何を言ったところで、
無駄な気がします。
しかし、高齢者の家が
汚くなっていくのは
理由があると思います。
私の親の場合は
どうだっか?を
ちょっと振り返って
考えて見たいと思います。
実家は汚い
オフクロが亡くなって、
親父が生きている時でも、
私が実家に帰った時は、
一度もコタツに入らなかったし、
一度もソファーに座らなかったし、
一度も風呂に入らなかったし、
一度も洗濯しませんでした。
コタツ、ソファーは猫の毛が着きます。
風呂はまず脱衣所が汚いですし、
湯船に水を張ろうとしたら、
蛇口から赤い水がでてきました。
洗濯は洗濯機が古く、
洗濯すると、衣服に臭いが付くんですね。
銭湯、コインランドリーを利用してました。
その後、親父が死んで、
実家を相続しましたので、
親父の住んでいた状態のところへ
引っ越してきたのです。
それはそれはもう汚かったです。
どこにいてもホコリ臭く、
リビングでも猫の毛やおしっこ、
キッチンでも賞味期限の切れた食材の山、
お風呂は黒カビ、水垢
トイレは強烈な臭いでした。
全く掃除をしない親父でしたから。
でも、いざ掃除をすると、
まだオフクロが生きていた当時の
ゴミとかもたくさんあるんですね。
オフクロはちゃんと
掃除をするほうでしたので、
そんなにゴミ屋敷になるはずは
ないのですが、家の「汚実家」化は
両親が生きているときから
始まっていたようです。
ではなぜ、実家が汚くなるのか
を考えてみましょう。
実家が汚い理由
物が多い
まず、確実にこれが言えます。
昔の人たちは、物を大切にする、
という観念があるせいか、
物を捨てません。
「直せば使える」とか言って、
結局直すことなく、
ものだけが溜まっていく。
「まだ使える」とかいって、
瓶に少しだけ残ったものを、
ずっととっておく。
で、結局そういう瓶だらけになる。
普段使っている食器は少し欠けていたりするのに、
景品でもらった皿などが、
しまったまま有って、
しかも年々増えていく。
そんな感じで物が増えていきます。
これは、いくら説得しても
治らないと思います。
そういう教えで育ってきたと思いますので。
小学生ならまだしも、
人生の終わりに差し掛かった
人達を、今更、考え改めさせるのは
難しいでしょう。
物が増えて、管理できずに、
古く汚れていくばかりですね。
実家が汚い原因は、
まず、間違いなくこれです。
棄てる、の判断をするのが面倒くさい
物が増えていく原因ですが、
親父を見ていて
解ったことがあります。
それは、高齢者ともなると、
「考えること」
「判断すること」
「覚えておくこと」
が面倒くさいのです。
その場で処理できないことは
全て後回しにする傾向があります。
「後でやっておくよ」
です。
物を捨てないのは、
●本当に大切にしているために
捨てない
●「捨てたほうが良いのかどうか?」
を、考えることが面倒くさくて
そのままになっている
の種別があるように思います。
親がそういう状態だとしたら、
おそらく、帰っていきなり
「これいらないでしょ!棄てるよ」
って言っても、判断するのが面倒くさいので、
「とっておいて」と言われて
衝突するだけです。
私の親父などは、
脳梗塞をやったせいもあるのか、
「考える」ということが、
できなくなって来ていました。
ちょっと手元に物が見当たらないと、
もう探すのも面倒くさいのです。
「あれ何処にやったっけ?」
そんなことを考えることも
難儀だったのだろうと思います。
直ぐコンビニ行って、
買ってきてましたので。
それも物が増える原因でもありました。
私から見て、明らかなガラクタに
「何に使うの?」と聞いても、
「使うから取っておいて」と、
答えるだけです。
最早、要るのか要らないのかを
判断するのが辛いので、
そのまま、を選択しているだけです。
「そのまま」
が一番安心できるのでしょうね。
高齢化
家が汚くなる原因に、
高齢化による身体能力の
低下があると思います。
私のオフクロは掃除をする人だった
と書きましたが、それでも、いつしか、
「高いところ」
「低いところ」
「一番奥」
のものは整理しなくなりました。
ましてや親父がやる訳は有りません。
私が掃除した時に見ると、
「本来そこになくても良いもの」
が奥から出てきたりするのです。
大根おろしのおろし金が
キッチン収納の一番高いところの
一番奥から出てきたりしました。
最早そんなところを
整理する気にもならなかった
のでしょうね。
ささやかな対策
冒頭にも書きました通り、
結局は他人の家なので、
これをキレイにすることは、
難しいように思います。
また、高齢者になってくると、
キレイかどうかよりも、
現状のままかどうかで
選択しているように思います。
変化が苦手なのですね。
その点を理解してあげることは
必要でしょう。
なので、これといって
有効な手段はわかりませんでした。
しかし、あまり参考には
ならないかも知れませんが、
私がやったことをいくつかあげてみます。
あらかじめゴミをまとめておいてもらう
妹と一緒に帰省した時は、
レンタカーを借りて、
行政のゴミ集積所へ
持ち込んでいました。
ゴミの中には、
「捨てたくても、移動できない」とか
「収集日が月一回なので忘れてしまう」
「いつ出したら良いかわからない」
とかいう理由のものも有りました。
なので、田舎に帰るときには、
あらかじめ、親に、
捨てたいゴミを
まとめて置くようにいいます。
そして、処理場に持ち込むのです。
布団とか、ちょっと大きな
発泡スチロールとか、
壊れた網戸とか、
ほんの少しゴミに出すのが厄介なものを、
捨てるのを手伝いました。
捨てるのが厄介な為に
「後でなんとかする」
と言ってるものを、あらかじめ
考えておいてもらうのです。
棄てるまでにゆっくり
考える時間を与えて、
脳の負担にならないようにすると、
意外とゴミは出てきたように思います。
少しでも、物を減らすために、
そんなことをしましたね。
奥のものを整理
高齢になると、
身体を使うところの
整理は億劫です。
なので、そういったところを
一度整理してあげると
良いかもしれません。
いろんな物が無造作に入っているだけ、
という例が多いと思いますので、
それをまとめるだけでも、
かなり整理がつくと思います。
ただ、やはりその際、
棄てる、というと
反発されると思いますので、
まとめて置いておいて、
ゆっくり考えてもらったほうが
良いでしょうね。
物が必要かどうかよりも、
いきなり物が無くなる不安感や、
現状が維持できなくなる不安感、
そのために捨てない、
になっていると思いますので、
ゆっくり時間をかけるのは
ポイントではないかと思います。
断捨離、メルカリを教える
おそらく無理だとは思いますが(笑)
断捨離や、メルカリを
教えて見てはいかがでしょうかね。
特にメルカリは、
簡単にお金になりますから、
お金が手に入る、
という楽しみを理解できた人なら
精力的にやるかも知れません。
私は、親の残した家を掃除してきて、
ホントに、高齢者の方々に
メルカリをやって、
物を減らしておいて欲しいと、
心から想いました。
まあ、それは親の為ではなく、
自分の為ですけどね。
まとめ
実家が汚くなるのは、
高齢化が進んでいって、
変化するよりも、
現状を維持するほうが安心だから、
という理由もあると思います。
歳を取れば取るほど、
現状のままを好みます。
現状維持は、時間と共に、
荒廃していきますから
正直、これに対し有効な手段は
無いように思えます。
まずは物が減っても大丈夫という安心を
時間をかけて教えることでしょうかね?
私も出来ませんでしたので、
微妙な話ではありますが・・・・
あしからず。
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