貧乏人の見栄っ張り、68歳で新車ローンを組んだ親父

お金の話

私は借金を相続しました。
一つは家を担保にした事業の借金と、
もう一つは、事業で使っていた
車のローンです。


田舎に戻って、改めて見ると、
親父はかなりの見栄っ張りで
必要のないところに
多額のお金をかけていたのが
判ります。


立派な貧乏人のくせに、
見栄だけは貼りたかったのだなと、
感じています

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見栄で新車を買った貧乏人の親父

私が相続した借金を計算すると、
親父は68歳で
新車のワンボックスを
280万で買っています。


たぶん10年ぐらいのローンだと思います。


まともに考えれば、もう引退の年齢。

なぜそこから
新車のローン組むのだろうか?

中古で充分ではなかろうか?

普通ではそう考えるはずです。


実際、当時はオフクロは闘病中で、
ただでさえお金がかかる状況。

オフクロともだいぶ揉めたようです。

金利



ローンが終わるのは78歳。
そんな歳まで
生きているかどうかも怪しいし、
確実に仕事は出来ないでしょう。


事実、車を買って
5年後には廃業しましたし、
その3年後に亡くなりました。


廃業の後は車は売却して、
ローンだけが残りました。


未だに、それを私が
払い続けていることになります。


全くいい迷惑です。

得意先に見栄を貼りたかった

これは簡単な話です。
仕事の取引先に、トヨタがあるのです。


長年の付き合いで、
仕事で使う車のメンテなど、
全てやって貰っていましたし、
持ちつ持たれつの関係だったのです。


使っている車の調子が悪くなり、
いざ買い替え、となった時に、
そこを無視して
車を購入する訳にはいかない、
という理由です。

お金


解らなくもありませんが、
その時の親父の仕事の状況や、
闘病中のオフクロのことを考えたら、
どう考えても、高い投資は
避けるべきです。回収出来ません。


そんな小学生でも判るような
算数レベルの計算でさえ、
しなくなってしまうのです。


見栄のほうが優先するんですね。


正直に経営が厳しくて、
高い車、大きな車は買えない、
と相談すれば良いだけなのに、
それが出来ない。


典型的な見栄っ張りです。


結果的に、それが
周りの家族に迷惑をかけてたのです。

借金と家族

見栄っ張りは身を滅ぼす

親父が見栄っ張りだった
と判る、もう一つの例で、
おじいさんの戒名があります。


おじいさんが亡くなった時、
喪主は親父が務めました。


その当時は、
親父も工場に勤めていて、
そこそこに収入があったようです。


そのせいも有ってか、
親父はおじいさんに、
とんでもなく値の張る
戒名をつけました。


お寺から見ても、
滅多に出さない戒名だったようです。

お寺


そのおかげで、
しばらくはお寺から
寄付のお願いがしつこくて、
大変だった、という話を聞きました。


多分寄付等は
一切出していないと思います。


親父は、信仰心が熱い訳でもなく、
両親が大好きだった訳でもありません。


完全に、お寺に対して見栄を張っただけです。

人の振り見て我が振り直せ

亡くなった後に、
そういうことが判明して、
私は非常にがっかりした
気持ちになりました。


口ではでかいことを言う癖に、
ただの見栄っ張りか、と。


この家も、装飾等を見ると、
絶対に要らない装飾が施されており、
無駄に費用がかかる作りの家です。


今となっては、
『?』マークがたくさん出る家です。


見栄っ張りを象徴したような家です。
この歳で住んでみて判りました。


しかし、私とて、自己破産した身。
そんな親父と、
大差ありません。


実家に帰ってきて、
親父のがっかりな状況が
判明する度に、
自分のことを反省します。


絶対にこうはならない、と、
心に固く誓っています。


お金のとの向き合い方を
間違っていたのでしょうね。


残りの人生、
同じ間違いだけはしたくないと
思っております。


今までの私の人生の、間違いを、
また、親の代から続いてきた、
この家の間違いを、

終わらせるために、
今、ここに居るような
そんな気がしています。

これから、真摯に丁寧に生きていきたい、
そう、思います。

貯金箱

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